初めてバイクに乗ったのは、幼稚園のとき。それは、記憶に薄っすら残っている父親のバイク。確か茶色のような金色のようなスクーターで、フリーウエイが一番近いと思う。そのスクーターでは後ろではなく、父親の足元に立って乗っていたと思う。

　それから、自分のバイクを買ってもらったのも幼稚園の時である。どこで知ったのか知らないが、「ポケバイがほしい！」と父親にねだったのが記憶にある。当時、近所にポケバイのレース場があって、そこでポケバイを買ったと思う。それからは、父親が休みの日に車にポケバイを積んでよくレース場に通っていた。しかし、父親はあまり仕事の休みがなくポケバイに乗れる日は月に数回あるか程度であったので、レーサーのように膝を擦って走るようなまでにはならなかった。

そうこうしているうちに、近所にあったポケバイのレース場は閉鎖になってしまった。その理由は、ポケバイのエンジンのうるささであったと思う。すぐ近くにはマンションもあったし、きっと苦情がきたに違いない。ポケバイのエンジンは草刈機の20ccエンジンで、ヒモを引っ張ってエンジンをかけるもので、燃料も混合燃料を使っていた。だからそのエンジン音はマフラーの付いてないバイクの直管エンジンのようにひどいものだった。

　レース場が使えなくなってからは、近くの大きな川の土手に続くストレートをよく走ったり、近くの大きな公園を走ったりしていた。しかし、堂々と乗れる訳でもなく、車がないとポケバイを持っていくこともできなかったので、いつしかポケバイに乗ることはなくなっていった。

　バイクのことなど考えず、高校も卒業という歳になったある日、たまたま見ていたTV番組で、ある芸能人がプレゼントとして一台のバイクをもらっていた。そのバイクにかかっていた布を取ると、そこにはイントルーダーというアメリカンバイクがあった。それを見た瞬間再び私に、バイクに乗りたい！という気持ちが一気に湧いてきた。

それからすぐに原付の免許を取り、大学入学前の間は家にあったスーパーカブに乗っていた。その間にもアルバイトをして、ようやく普通二輪免許の教習代が貯まったので合宿で免許を取りにいった。車の免許とは違い、みんな本当にバイクが好きな人たちが集まるのもだから、毎日バイクについて語り合い、それは楽しいものでした。

　普通二輪の免許を取得したものの、バイクを買うお金はなく、また一からアルバイトをしました。ローンで買えと、そそのかす友人もいましたが、絶対にローンをする気はなかった（←そういう性格）。大学1年生の1年間でなんとか60万円を貯めて（←新年を深夜の肉体労働で迎える・・・）、4月にバイクを購入！実は誕生日が5月なので5月まで待ってから買った方が任意保険上良いのだが・・・待てませんでした！

　肝心のバイクはと言うと・・・免許を取ってからというもの、近所の大手バイク店に何回も見に行っていました。買うバイクの種類はアメリカンと決めていたので、それで探していました。何回も見に行っていると、時々ほしいと思うバイクがあるのですが、次の週には売れてしまっていることがほとんどでした。

ようやくお金が貯まり、バイク店にバイクを見に行くと・・・今までに見たことのないバイクを見つけました。そう、それはシャドウ400SPというホンダのシャドウ400の限定バージョンだったのです。・・・・一目惚れでした。

　結局シャドウ400SPを買うことを即決！し、現金ニコニコ払いで66万円を1回で支払いました。予想金額を少々オーバーしてしまいましたのでその後も少々苦労しましたが（←ちゃんとした装備品を買えなかった・・・）。現在も少しずつカスタムを重ねて現在にいたっている訳であります。

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